ad:tech 動画配信:コンバージェンスと広告モデル

動画配信のマネタイズの話ということでしたが、まだまだ過渡期。
日本のビジネスが独特なのだなー・・・という雰囲気が感じられました。
ここのセッションもアツかったです。
※発言のメモですが、誰が言った台詞かを想像してお楽しみくださぃ。(*´д`)y-゚゚゚
モデレーター:
佐藤 真友 Mindshare Japan Director
パネリスト:
須賀 正明 ブライトコーブ株式会社
吉田 正樹 株式会社ワタナベエンターテインメント 株式会社ワタナベエンターテインメント 会長
Fradin Russ Adify President
フィル クーパー .Fox Networks UK and Germany CEO


動画配信のマネタイズについてお話しを伺いましょう。

映像の価値を示すのが大変でした。動画のリーチを伸ばすためのリサーチもすすめて
CPM(1千人あたりのコスト)としても、とにかくTVでは誰かが見る。
CPGの会社も1億ドルをTVに注いで10%予算を割くことにしました。
ビデオの効果もインパクトが大きいということで普及してきました。
TVと代替するのではない役割が認識されてきました。

オンラインのソースの10%が動画。長尺、短尺で5割づつになり
オンラインで動画の消費をするということが起こっている。
アメリカではビデオで、オンラインでセグメントされたユーザに配信したいという
状況がでてきている。

日本はヨーロッパより遅れている。
いいコンテンツがないから広告が出せないよねというような議論が最近始まったところかと思う。
リーチがとれない、ターゲットにあわない、コストがかかる、効果が測れないなど課題がいろいろとあるともう。
アメリカ、イギリスでは日本より早く取り組んでいるので、その部分をきいてみたい。

アメリカの状況はリーチとターゲティングは可能ですか?
オンラインには、「非常に革命的な1夜で変わるナニか」が期待されるけども
動画配信で、そのようなことはない。けして1夜にしてTVととってかわることはない。
より大きな課題というのは十分な人口がいるかどうかということです。

どんなフォーマットで動画配信することがいいのか。
IABということで標準化する動きがある
オーバーレイ、バナーとの同期のとれるもなどが非常に人気。
エージェンシー、お客様側の理解がまだまだ足りない。
まだ学習課程にあるという状況です。

イギリスのほうではどのような状況ですか?
どのようなフォーマットがいいかという議論がありますが、
それは、すべて試してほしい。インターネットを使用している人はありとあらゆる人なので
パブリッシャーに対してのインベントを行う。
TVのクライアントに対してイギリスで展開しようしている。IGRPを展開しようとしている。
GRPというのはフリークエンシーに考慮にいれないで算出する。
周波数帯にかかわらず、GRPをつみあげていく。
IGRPは興味深い。これをTVとの比較を行うと、リーチもとれて、ターゲティングもできるということになる。

「TV vs OnlineVideo。
テレビよりも動画配信広告の影響力が上回るのか?」

オリジナルなのか、TVで使ったものなのかというところも議論にあがると思います。
1億円使って作るものと、そうでないものというところで同じクオリティが出るのかというと疑問。
放送局側、供給側としてはお金を出してでもみたいものを作れということ。
現状のところモバイルの配信で料金回収するというのが時代の気分なのではないか。

ビデオスクリーンで消費できる長さ、8分、10分という長さのコンテンツはWebにあうもの。
長尺のコンテンツというのはWebでも効果を出していますが、TVで、Webで同じ効果が出せるものなのかということろが変化の時期にきているのではないでしょうか。
アメリカではどうでしょうか?
コンテンツの制作、ライセンス共有していくためのコストをだれが負うのかというところがある。
アメリカでも40億、50億の広告がある。
画面上の460×880サイズがバナーになるのか?それとも、Googleが広告のモデルになるのかいろいろ試していく。コンパニオン広告というのもありますし、実際にいろんなものが試されています。
日本なり、主なる広告が消費者にあわせていろいろ試しているという状況。
いろんなフォーマットを試す時期なので、ライセンス共有というのもありますので
TV局とタイアップをしていく立場になるのではないかと思います。


長年の間のWebの人たちへの不信感。
コンテンツホルダーとの関係が悪いために大規模な感じになっていかない。
マーケットの成立に協力しづらい気分がある。
ニコニコ動画さんとか、うちばっかいじめないでといいますが
モバイルに関しては、動画の在り方として納得感がある。
モバイルはやりやすいというような感覚があります。


「移動中のコンテンツということで、日本独特のものかもしれませんが
海外でもみられていますか?」

モバイルの環境は日本が進んでいる。
プリロールをモバイルで出す場合に5〜6秒というのは長すぎる。
イギリスでは携帯電話のネットワークではビデオを消費できる状況にはない。
コンシューマーに対して十分なコンテンツができるかというところですが
アメリカでもそのような状況にあるのか?
帯域幅だけの問題なのか?どうかわからない。BBとかi-phoneは人気があるけど、日本ほど動画は普及していない。
FacsBookやTwitterに動画をアップロードする、それに広告がついてきたということはありえると思うが日本の独特のものだと思う。
なので、広告先行になるということがあると思います。
オンラインで配信されるかもしれないけど、たとえば同じスクリーンで見るかどうかということだと思います。

TVとオンラインの配信のコンバージェンスの話題が議論されます。
どちらの広告なのかということは違いがなくなると思います。
日本はTVとインターネットが違うものだということが成り立っていると思います。
コンテンツの整備がなされていない部分、コンバージェンスの融合というところが
ライセンスの問題というのがありますが、この2〜3年で融合というのがありますでしょうか?

融合ではなく、連携するということだと思っている。
画面の中で区別がつかなくなってくるということは大いにある。
ネット側が心が躍るようなものを提供していなければ、成立しないもになる。
TVの浅さにくらべて深堀ができるものになるということ。

広告業界からか、TVか、コンテンツ製作者というものがでてくるのではないか?
TV局周辺以外ではそのようなコンテンツを提供できる人はいないのではないかな?と思っています。
放送免許というのが、排他的な独占企業でありまして、その境目のグレーな部分を増やすことで
門戸開放というか、連動という動きが高まるのではないかと思います。


2000年の初め、ビルゲイツは完全な融合が起こるであろうといっておりました。
中国においては30%の人たちがプラズマTVを買っている。
コンテンツをプッシュされることに飽き飽きしていて、自分の選んだものをレコメンドしていくというモデルが5年以内に成立すると思う。
今までTVは消費者向けにデザインされていない。
免許や権利というものが問題になるかもしれないけど、インターネット化が主導権を握っていくのではないかと思っています。
クライアント、広告主、エージェントが協力していかなければいけない。
既得権益にのっていてはいけないと思います。


「クライアントのデジタルコンテンツ採用が進んでいると思いますがうまくいっているクライアントもありますか?
どこからスタートしていけばいいですか?」

もし、マーケティングイデアでWis側のコンテンツとか、Youtubeとかのインフラはあるのですが・・・
ソーシャルの話ではなくて、ビデオの話しをしてますので、ソーシャルの話しはそれだけで、また別の話ができる。
クライアントにはポストロールとかオーバーレイなど質の高い広告を試していただきたい。

ビデオをグローバルで展開したいというころで日本のクライアントの申し出がある。
海外でやるという話しはあるのですが、日本においても広告展開してほしい。
初期のころからはじめていた会社は最先端いってます。だから、ぜひ、すぐにでも試してほしい。

プレミアムコンテンツはBeeTvというサービスは・・・(サービス説明スライド)

今TVが面白くないとか、見る気がしないとか下降気味になっているのはいつか盛り返せばいいなと思っています。

「クライアント側、エージェンシー側でコンテンツを作り上げていくという事例は海外にはあるのでしょうか?
イギリスではどうですか?」

新興の企業でいろいろな買収なども行われていておもしろいことをしています。
BMW、RedBullなどもコンテンツ制作にかかわってきています。
いかにオーディエンスとかかわっていくかということを携わっているからですね


これまで、オンラインの向こうの視聴者とのボーダレスといいますか、
技術が日本でも対応できる、国境がなくなってきたということで今後3年の方向性を準に

アメリ
広告側かわるすると、純広は20%。
CBCでもソープオペラでも同じようなFMCGのクライアントが同じような現象をみせている。

イギリス
長尺、短尺で自らのコンテンツを配信することが重要と感じられているよう。
基本的にはオーディエンスを買う部分と、コンテンツ制作となる。
UGCとなると、コンテンツを購入するというより、オーディエンスを購入するということになる。

日本
ネット配信の主導権をどこが握るか。
TV配信のルールづくりが着々と進んでいる。
そのあとに、そこでの広告の在り方というのがでてくる。
まずは、ルールづくりかなというところ。

動画をネットで見る人が大変多いということ。
ネットで動画をみていると、ネットのほうがよくなる。
それをどうしていくかということ。
積極的に取り組んでいる企業様が多くなってきている。


ライブ配信の可能性
TVで流せない、ニッチなコンテンツを持っている方はライブ配信に興味がある。
もともと音楽とかはそういうところがある。
放送局からこぼれた素材でやろうという話しが進んだりしている。
東京と地方の落差がありますので、可能性を秘めているものだと思います。